GIUV Aglianico Del Vultule DOC 2009
ジューヴ アリアーニコ・デル・ヴルトゥーレ
有機農法BIOで栽培され、10月中旬に収穫されたアリアーニコ種100% 。 美しい光沢を帯びた鮮やかなルビー・レッド。
複雑で凝縮感のある芳香の中に、サクランボやプルーンといった
赤い果実、コショウなどの香辛料やタバコの香りが織り交ざる。
しっかりしたタンニンと豊富なミネラル分とのバランスが絶妙。
『 パテルノステル社 』 は、1925年創業のこの地区アリアーニコ・デル・ヴルトゥーレの歴史を築き、アリアーニコ・デル・ヴルトゥーレを牽引してきた会社です。
ワイン造りの歴史は1世紀以上も遡ります。
元々は、ひいおじいちゃんが自家用のワインを造っていました。
それを祖父の代になってワイン醸造と販売を行いました。
創業者である祖父のアンセルモ・パテルノステル氏。(写真左)
アンセルモ氏は、南部の葡萄でも最高のワインを造ることを目指し、息子のピーノをワイン醸造学校で学ばせ、技術や知識を習得させました。
ピーノ氏は醸造を学び、アリアーニコ・デル・ヴルトゥーレを本格的な辛口ワインに仕上げました。
さらには、エノロゴのいなかったこの地区で最初のエノロゴとなり、この地のカンティーナに技術指導を行い、ヴルトゥーレ地区のワイン造りに貢献してきました。
氏は、品質を向上させたアリアーニコを第1回目のワインの品評会ヴィーニ・イタリーに出品し、高評価を獲得し、イタリア国内にアリアーニコの名を知らしめたのです。
そして70年代にアリーアーニコ・デル・ヴルトゥーレDOC地区に指定され、道を開いてきました。
ピーノ氏には5人の子供たちがおり、長男のアンセルモ氏(祖父と同名)は工場を管理担当、
セルジョ氏(写真左)は、葡萄畑の管理を担当、
ヴィート氏(写真右)は、セールスを担当しています。
娘のロザルバ史は、兄弟みんなのまとめ役で、末っ子のアンナ史は、弁護士をする傍ら会社の経理もみているそうです。
アリアニコ・デル・ヴルトゥーレの先駆者であるパテルノステル家。
3代目にして世界に名を馳せる名門となった現在でもおごることなく、ワイン造りの哲学と情熱を忘れることなく更なる進化をこころみています。
葡萄畑は、休火山のヴルトゥーレ山の中腹450 ~ 600mの斜面にあり、太陽をさんさんを浴びる水はけのよい土地です。
またこの土地は、昼夜の寒暖差が激しく、アリアニコ種の持つ個性を引き出す最高の場所とされています。
Foto da aziendavinicola paternoster.
*** バジリカータ州北部 ***
バジリカータ州は、長靴の形の土踏まずの部分にあたります。その最北部が、アリアニコ・デル・ヴルトゥーレのDOCエリアです。
パテルノステル社は、そのエリアの中のバリーレという町に、広大な葡萄畑があり、博物館のような近代的な社屋が、ドーンと建っています。