ヴァルチェラーザ エトナ・ロッソ DOC 2008

リストランテ ラビュー Ristorante Ravieu

2014年09月13日 18:13


       VALCERASA ETNA Rosso DOC 2008
           ヴァルチェラーザ・エトナ・ロッソ


10月中旬に収穫された土着品種のネレッロ・マスカレーゼ80%、
ネレッロ・カップッチョ20%。
濃いルビーレッド色で、バニラ香と赤い果実のニュアンスが感じられます。タンニンのバランスもよく、心地よい余韻が持続します。


『 ボナッコルシ 』 は、1763年からエトナ周辺に葡萄畑やオリーブ畑を所有する一族でした。
医師である父ヴィンチェンツォ氏が、本格的にワイン製造業に乗り出すこととなったため、1996年から娘のアリーチェ史が家業の葡萄栽培を手伝うことになったことが、同社の歴史の1ページとなりました。


当時は自社の醸造施設がなかったため、エトナのトップ生産者である 「 ベナンティ社 」 のサルヴォ・フォーティ氏の指導を仰ぎ、1997年に初リリースとなりました。

2005年からは、ランダッツォに自社の醸造施設を創設し、すべてを自社での醸造が可能となりました。


畑が位置するのは、エトナ火山の北東斜面の標高700~800m地点で、土壌はミネラル豊富な黒い溶岩由来の火山性土壌。

所有する20ヘクタールの葡萄畑では、土着品種の葡萄を混植し尚且つ、有機栽培で行われています。


葡萄畑は、伝統的なアルベレッロ方式で仕立てているため、樹と樹の間隔が狭くなることから、耕運機ではなく、ラバで畑を耕すという昔ながらの方法で行っています。

また、これにより土が空気を含んで柔らかくなり、葡萄の樹が地中深くまで根を伸ばし、土壌の豊かなミネラルをよりよく吸収することが可能となるのだそうです。


ミネラルを多く含む火山性の土壌が特徴であるエトナ山の標高の高い北東斜面は、シチリアの太陽と昼夜の激しい気温差、溶岩由来の土壌からの豊富なミネラルがもたらされるとされています。


                          Foto da Bonaccorsi.


 *** シチリア州カターニャ県ランダッツォ ***


『 ボナッコルシ 』 は、エトナ火山の北東側の標高700~800mのところにあります。



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